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Everfilter問題から学んだ情報の取捨選択

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某アニメ風に画像を加工してくれるスマホアプリ「Everfilter」が先日SNSで話題になりました。知り合いが加工してアップした画像を見たのですが・・確かに某アニメ監督の作品のテイストになってます。これはスゴい!と思って試してみようと思う前に、実際このアプリがどれぐらい記事になっているのかを検索してみたところ、どうも検索上位の記事が評判ではないことに気づきました。

個人情報が漏れる?

検索で1番初めに表示されたのはアプリのサイトでもなく、アプリの紹介でもなく、個人情報が抜かれる噂についての記事でした。大抵アプリの記事はそのアプリの出来不出来について書かれるものが上位表示されるものだとてっきり思っていたので・・少し気になって他にも同じようなことを言及している記事はないか調べたのですが、数件ありました。

ただ画像をアニメ風に加工するアプリだと思っていたので個人情報抜き取るというのは大げさなんかじゃないかな〜とは思いつつ、それでも知り合いに注意喚起はした方が良いと思い伝えました。

伝えた後もどうもしっくりこなく、調べていたら・・実は本当に問題すべき点は他にあったんです。

実はもっと大きな問題があった

個人情報という言葉に注目しすぎていたせいか見落としていたのですが、検索結果上位にこのような記事がありました。

d.hatena.ne.jp

どうやらディープラーニングではなく、他人の著作物をそのまま使用した著作権法違反に該当するのではないかということが書かれています。これには本当に驚きました。私はこの映画を観ていないのですが、もし観ていてもこの結果にはたどり着かなかったでしょう。素直にスゴいと思いました。

この問題が出た後、わずか1日で開発元から謝罪がありました。

nlab.itmedia.co.jp

先日のキュレーションメディア問題といい、運営元の対応は素早かったです。とはいえ、よろしくはないですよね。。謝罪はしていますが、アプリは公開されているようです(2016年12月6日現在)。記事の中では個人情報に関しては抜いていないそうなのdそうなのでそうなのでそこは問題なさそうです。

改めて気づかされたこと

今回の件については正直惑わされました。。個人情報についてばかり目がいってしまい、本質的な問題である著作権法違反について目がいかなかったという点については個人的に反省だなと思いました。確かに個人情報が抜かれる疑いを気にしてしまうようなアプリではあったこと、その指摘がわかりやすかったことで記事が多くなったんだろうなと、改めて考えるとそう思います。だからこそ著作権法に触れた方はスゴいなと。

情報過多な現代社会、情報選定をする目をもっと養わないと間違った理解をすることになるなと、今回の問題を踏まえてそう思いました。情報社会って怖いです。